2013年1月30日水曜日

「みんな 生きなければならない」 関 久雄 1/29/2013 投稿

 

                                


死の 灰は

あなたにも わたしにも 

等しく 降る 


大切な人の 肺の中 きらいな人の髪の毛に

そっと 死の灰は 入り込む


お父さんが 小さい頃

放射能は 死の灰って 呼ばれてた

雨にぬれたら ハゲになるって 言われてた

死の においのする 放射能


これは 昔話 じゃないんだよ

ベラルーシの 病院に横たわる

青白い 子どもたちのすがたは

28年後の フクシマの未来 

それを お前の未来にしたくはない


死の灰は

1ミリシーベルトを 恐れる人の子どもにも

20ミリシーベルトを 気にせぬ人の子どもにも

等しく  降る  降る  降る


ああ  そったに 原発 ほしいなら

おめさんの 街さ 建てたらいいべしさ

東京さ こせえたら いいべしさ

わざわざ アオモリの原発から 

電気 運ぶごど ねえべしさ


原発事故の ありがたさは

誰もが ヒバクすることを 

愛しい いのちの あることを

みんなに おしえてくれたこと




だれもが 気づかなければ ならない




みんな 生きなければ ならない
 
関 久雄    2013.1.29

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